そんなうざい保険営業に困っている方へ。
角が立たずに上手に断る方法を、保険営業マンの私がお伝えします。
本記事を読んでほしい人
・保険営業を断るのに、なかなか勇気がでない人
・相手を傷つけず、上手な断り方をしりたい人
・知り合いからの断り方を知りたい人
・逆に、ダメな断り方を知りたい人
どのように断ればいいのか悩んでいる人は、ぜひ参考してみてください。
うざい保険営業にみんな困っている
実際、しつこい、うざい保険営業にみなさんも困っています。Twitterでも山のように口コミが出てきます。
会社に来る保険屋ほんとにうざい
入らんって言っとんのにめちゃくちゃしつこいし大事な昼休み潰されるし車行こうとしたら出口で出待ちしとるし、中にずっとおったら来るしで逃げ場がない😡
— ワークス乗りのゆーた (節約レーシング7号) (@Altoworks_yuta) September 3, 2020
地元の友達の保険営業がしつこい、、
元々うちも同じとこで働いてて
嫌でやめて大変さとかわかるけど
怒られるからどーのこーのって
知らんしww
嫌なら早く辞めればって
言ってるのに辞めないし、、
こっちの彼まで
巻き込もうとするのやめてくれ✋— R&R⚡️o’ᆺ’o⚡️ (@RR___0319) March 13, 2023
契約してない保険営業がマジでしつこい~~~
「せっかく新人連れてきたのに」って、こっちは微塵も頼んでないんですけど…— にこり (@rz014river) December 2, 2021
ググっても、業界にいる人間として恥ずかしくなるくらい「保険営業」のレコメンドキーワードがひどい。悲しくなります。
なぜ保険営業はうざくなるのか?
なぜ保険営業がここまでしつこくなるのか。これには2つ理由があります。
理由①:歩合性だから
保険営業は基本的には歩合性です。契約が取れないと、給料が増えません。
逆に契約が取れれば大幅に給与を増やすことができます。人によっては1か月で数百万円も稼いでいるプレイヤーもいます。結果を出せば大稼ぎできますので、粗いやり方でアプローチしようと考える人もいます。
理由②:ノルマがあるから
保険営業はノルマが決められていて、達成できない場合にはクビになることもあります。
一度勤めた以上は、みんな生活や家族のために必死になって営業をします。結果として、うざい、しつこい営業になることがあります。
あと保険会社側によっては「一度断られたくらいで簡単に諦めるなー!もう一回アタックしてこい!」くらいの体育会系の文化があったりします。
実はかくいう僕も過去、保険会社で営業をしていました
僕も昔は保険会社で営業をしていましたが、僕の場合は父の保険代理店に戻る予定だったので「最悪クビになってもいいや!」「営業成績ではなく勉強が第一!」くらいの気持ちだったので、うざい営業はしなくて済みました。
あと、僕はそもそも保険の押し売りが大嫌いです。しようと思ったこともありません。
現在は代理店で自分のスタイルで仕事ができて、代理店の実績も前年比で約10%伸びています。
ただ、もし僕みたいな後ろ盾がないとすれば
と、必死になる気持ちはすごくわかります。これは営業マンが悪いというより「極端な実力主義」、「大量雇用と大量解雇」という保険会社の構造が問題ですね。
少し話が広がってしまいましたが。
この記事を読めば、今みなさんの側にいるうざい営業マンが離れていきます。僕も実際に保険会社にもいましたので、とても効果的な断り文句だと自負しています。
営業マンを必要以上に傷つけず、それでいてスマートに断れる方法を身につけましょう!
うざい保険営業のパターン別撃退方法
今回は生保の営業という設定で、5つのパターンで紹介します。
パターン②:友人からの営業の断り方
パターン③:親戚からの営業の断り方
パターン④:相当うざい人への断り方
パターン⑤:商談が進んだ時の断り方
パターン①:誰でも使えるスマートな断り方
誰でも、どんなシチュエーションでも使いやすいフレーズを集めました。取り急ぎ必要な方はこの中から選んでくださいね。
「親戚から入っているから変えられない」(★おすすめ★)
親、夫、妻から入っているもベリーグッドです。親戚から入っている保険を切り替えてもらうのはかなりハードルが高いので、これで大抵の場合は撃退できます。僕のイチ押し断り文句です。
「先月保険に入ったばっかりで変えられないです」
積立タイプの生保だと、早々に解約するとお客さんが損をする保険も多いので切り替えはできないと断る方法です。これも保険に精通している保険マンには効果的な断り文句です。
「何度も審査で断られていて入れないのはわかっています」
生保に加入する時は、健康状態を調べる審査が入る事があります。もし健康診断が必要となると、かなり時間がかかる上に、さらに保険会社が引き受けてくれないと「自分の時間」も「相手の時間」も奪うので、とても嫌がります。僕だったら諦めます。
基本はこの3つから選ぶのが、スマートで良いかと思います。ちなみに、どれか1つでは効果がない場合は、合わせ技もありです。
「親戚から先日入ったばかりで、解約もしづらいし損もするし切り替えはできないよ!」みたいなイメージですね。ぜひトライしてみてくださいね。
パターン②:友人からの営業の断り方
これは結構言い方気を付けないと友達を失ってしまうので、特に上手に断りたいですよね。2つ方法を紹介します。
「親戚から入っているから変えられない」(★おすすめ★)
やっぱり「親戚から入っている」が効果バツグンです。まずはこれを言いましょう。友人だと嘘を言いづらいので親戚くらいに濁すのがポイントです。
「もう既に保険に入っているから大丈夫」
友人ということなので、これくらいライトに回避するのも良いです。お友達も友情関係を潰したいとは思っていないはずなので、本当に要らないときは直に伝えるのが良いと思います。
パターン③:親戚からの営業の断り方
親戚となると、場合によってはかなりズカズカ入り込んでくることもありますよね。かといって先々考えると粗い断り方はできない…。そんな時には以下2つがおすすめです。
「経済的に入るのが厳しい」(★おすすめ★)
保険営業からしてもお金がないのであれば、保険加入も厳しいですし、自分のお給料にもあまり反映されません。このワードで諦めてくれることは多いです。
「貯蓄型の保険に入っていて、今やめると損をするのでやめられない」
一旦断るにはこれも良いです。ただし、親戚関係はずっと続くので、数年後にまた来る可能性はあります。上記の方がおすすめですね。
パターン④:相当うざい人への断り方
職場のランチタイムに入り込んでくる人とか、しつこく電話してくるなど、かなりうざいパターンもありますよね。そんな場合は、少し強めのワードなりますが以下を使うのが良いです。
「営業所に苦情を入れますよ」(★おすすめ★)
あまりにしつこい場合はこれです。苦情を入れられると営業マンにもペナルティが出る場合もあるので、結構引き下がってくれます。ただ、かなりパワーのあるフレーズなので、使用する際は本当にしつこい場合だけにしましょう。
「嫌なことがあって保険が嫌い。絶対に入りません」
完全にシャットアウトする方法です。毛嫌いしている雰囲気を全面に出せば、保険加入の可能性は低いと諦めてくれやすくなります。これは演技力も試されます。
パターン⑤:商談が進んだパターン
「一定興味はあって話を聞いてみたけれど、やっぱり必要ないと感じた」「比較したら他の保険の方が良かった」と断ると、保険営業のうざさが増すことがあります。そんな時はこれで撃退しましょう。
「検討していた他の保険会社の商品を申し込みました。恐れ入りますが、これ以上の保険相談は大丈夫です」
それ以上入る必要はなくなるので、諦めてくれます。ただ提案はしてくれているので丁寧には断りましょうね。しつこくなってきた場合はパターン①かパターン④に切り替えるのもありです。
以上がパターン別の断り方5選です。
ただ、断った際に粘られるケースもあります。そんな時は次に紹介するフレーズを使ってください。
断った後の切り返しトーク対策【3選】
保険営業のセールストークの中で「応酬話法」というカテゴリがあります。
要はお客さんから断られたときに、どのように切り返すのがベストかの話術ですね。保険営業はよく断られますので、必ず切り返せるように準備をしているもんです。
そんな切り返し文句をうまく回避するには、以下の方法です。
「でも今入っている保険の内容は、しっかりご存知なんですか?一度、保険の証券を見せて頂き、分析・説明させて頂けませんか?」
入っている保険内容を全部知っておくのはとても難しいので、そこを突いてくる定番のフレーズです。ちょっと意地悪ですよね。
あと「証券を見せてください」も常套手段です。どんな保険にも何かしら穴はあるので、証券を見せると絶対にツッコミを入れてきます。本当に断りたい場合は、保険証券を見せないようにするのがポイントです。
「今加入しないと、保険料が上がってしまいますよ」
実際、年齢に従って保険料が上がるのは事実なので断りづらいフレーズです。誕生月が近いと結構これを使ってきます。
でも今は検討したくない、検討する時間もないのであれば毅然と対応するのが良いです。
「保留中に健康状態が悪くなって、入れなくなる可能性がありますよ」
これも原則的に健康じゃないと入れないのは事実ですが、どうしても断りたい場合は上記です。
保険営業も「今入らないと病気になりますよ」なんて人の不幸を願う訳にはいかないので、一定引き下がってくれるはずです。
こんな断り方は控えよう!しつこさが増す断り方
断るにしても相手に隙を見せてしまう言い方は効果的ではありません。かえって、保険営業のしつこさが増します。
「いつもいつも、うざい営業さんに絡まれるなー」という方は、特にこんな言い方になっていないか確認しましょう。
「今の補償には十分満足しています」
これは「でも保険は、定期的に見直しが必要なんです。」で返されます。「セカンドオピニオンとして聞いてみませんか?」とか色々な切り返しができる定番の断り文句なんで、営業側からシメシメと攻められます。やめておきましょう。
「病気が回復したばっかりなので、保険に入りたくても入れないんです」
一見よさそうに見えますが、保険会社によっては「引受基準緩和型」と言う“一定病気でも加入出来る”素晴らしい保険があります。高確率でおすすめされて断りにくくなるので、やめておいた方が無難です。あと積極的に嘘もいいたくないですしね。
「仕事で忙しいから、今は無理です」
「じゃ、いつなら暇になりますか?」としつこさが増す可能性が大です。先延ばしに捉えられるのでやめておきましょう。
「電話を無視し続ける」
これは捕まるまで、くどく電話をされますので絶対に避けるべき。電話がかかってきては「またかよ…」と疲れるだけなので、ハッキリと断ることが大切です。
何度断っても連絡が来る場合はどうするべき?
どれだけ断ってもしつこく営業される。もう断るのにも疲れましたなんて方もいるかもしれません。そんな方は結論、保険会社にクレームを入れましょう。
同じ保険業界にいる身としても、そんな最悪な営業スタイルは大迷惑ですし、根絶されるべきだと思います。しっかりと保険会社に伝えてもう現れないように対策をしましょう。
でも保険会社に伝える勇気がなかなか出ない、電話では話しにくい場合はメールでも問題ないです。クレームを言うとなるとハードルも上がるので、ご自身ができる形で伝ればOKです。
注意:頭ごなしに保険営業はうざいで片付けるのは危険
ここまで断り文句を紹介してきましたが、何も考えずに「保険は絶対断る!」で片付けるのは危険です。
生活している以上、様々なリスクは付きまとうので大なり小なり必要性はあります。本当に自分に必要がないかは調べてみたり、うざくない営業さんに聞いてみることは大切です。
また保険は以下のような変化もあるので、たまに見直しすべきです。
・より自分に合った新しい商品が出る
・今入っている商品がリニューアルする
・家族の人数が変わったり、自分の生活環境が変わる
・生保や医療保険に関連する社会保障制度が変わる
上記の点は大切なことなので、保険のプロとしてお伝えしておきたかったです。
強引な勧誘で加入してしまった場合はどうすればよいか?
強引に勧誘されてしまった場合は「クーリングオフ制度」で解約できることがあります。
注意点は、クーリングオフ制度が使えるのは「購入の申し込みや、契約した日 (書面を受け取った日)を含めて8日以内」なので、時間が立ちすぎると活用できません。モヤモヤした気持ちがある場合は、早めに判断はしていきましょう。
手続きが郵送の場合は8日以内に届かないかも…!ご不安になるかもしれませんが、クーリングオフ期間中に通知することで有効になるので、たとえ期間内に事業者に到達しなくても大丈夫です。令和4年6月1日以降はメールでの通知も可能となりました。
参考:「特定商取引法における電磁的記録によるクーリング・オフに関するQ&A」公表のお知らせ/東北経済産業局
まとめ:イチ押しは「親戚から入っているから変えられない」です。
ということで、そろそろ記事を終えます。
僕のおすすめ断り文句としては「親戚から入っているから変えられない」です。一番シンプルかつスマートで、現役保険マンの僕は諦めるワードです。
僕がこの記事を書くのも変な話ですが、自分のいる保険業界が少しでも健全になって欲しい!困っている人の助太刀ができればと思い書きました!
最後までお読み頂きありがとうございました。
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