そんな疑問にお答えします。
本記事の信頼性
私の見解としては「自動車保険は絶対に入るべき!」そう断言できるからこそ書いた記事です。私のお客様でも自動車保険に入っていなかった方もいますが、最終的にご加入頂けて生活を守れて保険マンとしては嬉しい限り。
「今車は持っているけど、実はまだ自動車保険に入っていない…」
そんな方はぜひ最後まで見てください。
みんなが入っている訳ではない任意の自動車保険
自動車共済・自動車保険 対人賠償普及率<2022年3月末>
保有車両数 | 自動車共済 | 自動車保険 | 共済・保険計 |
約8200万台 | 13.3% | 75.4% | 88.7% |
自動車保険の加入率は約88%。
共済なり任意保険には大半の方は加入しています。ただ逆を見ると、10台に1台は任意保険に入っていないです。
この未加入者10%の状況はかなり危ないです。任意保険未加入者の10%の人には、今日車に乗る前に絶対この記事を再度まで読んでください。
自動車事故を起こしてしまう確率
こんな疑問をお持ちの方もいるかと思います。
僕の信条としても、まず起こりえない事に関してまで保険に入る必要あり!とは、思いません。そこで損保料率算出機構のデータから、自動車事故を起こす確率を出してみました。
2020年の自動車事故概況
運転免許保有数:約8200万人
交通事故は当事者と被害者がいるので、約31万件×2=62万人。運転免許保有数と割り算すると約0.75%(約133人に1人)が1年間に交通事故に合っていることがわかります。
ちょっとイメージしにくいと思うので言い方を変えると。25年間自動車に乗れば5人に1人は事故を起こすレベル。
ペーパードライバーとか、日常的に乗らない人を無視したバックリ計算なので、実際のところは交通事故ってもっと多い肌感覚になるはずです。自分でぶつけるなんてこともありますしね。
万が一は1万回に1回という意味ですけど、交通事故は1万回に1回ではないです。十分起こりえるリスクです。
でも、こんな意見もあるかと思います。
確かに一理あります。
交通事故の数は直近でも、2016年は約50万件、2020年は約31万件と約半減しています(コレはめちゃくちゃ素晴らしい!)ただ、自動車事故の減少幅を見て「やっぱり事故が起きないのでは?」と、思った方にはこの情報も合わせてみてほしいです。
自動車事故の賠償金額はケタ違いに高い【払いきれないレベル】
こんな過去の損害賠償事例があります。
対人事故の交通事故高額賠償判決例
認定総損害額 | 裁判所 | 被害者 | 判決日 |
5.29億 | 横浜地裁 | 男性41歳 | 2011/11/1 |
4.53億 | 札幌地裁 | 男性30歳 | 2016/3/30 |
4.53億 | 横浜地裁 | 男性50歳 | 2017/7/18 |
4.40億 | 鹿児島地裁 | 女性58歳 | 2016/12/6 |
3.97億 | 横浜地裁 | 男性21歳 | 2011/12/27 |
物件事故の交通事故高額賠償判決例
認定総損害額 | 裁判所 | 被害者 | 判決日 |
2.61億 | 神戸地裁 | 積荷 | 1994/7/19 |
1.35億 | 東京地裁 | 店舗 | 1996/7/17 |
1.18億 | 大阪地裁 | トレーラー | 2011/12/7 |
1.14億 | 千葉地裁 | 電車 | 1998/10/26 |
0.61億 | 岡山地裁 | 積荷 | 2000/6/27 |
過去事例からもわかる通り、もし事故を起こした場合はとんでもない金額の負債を負う可能性があります。
高額かどうかは事故の内容次第ですが、さすがに事故の大小をコントロールすることはできません。賠償金額は、自動車事故が起きた時にしかわからない運要素です。
ただ、この数字は確かです。
・平均換算で25年間乗れば5人に1人は事故を起こす
・起きた場合には、一般の方では払いきれない負債を負う可能性がある
そういったリスクがある上で、無保険で自動車を運転するのは超絶危険です。
例えば感覚的にも、裸一貫で猛獣たちがいるサバンナを歩くのは危険だと感じますし。もし行くならば、襲われても身を守れるよう車に乗るなり、ボディガードをつけるなりリスク対策をすると思います。
同じように自動車に乗ることはある意味大きなリスクを背負っているので、任意保険で対策が必要です。
もしそう思われた方は、続きを読んでください。
自賠責保険は相手のケガの補償しかできない。しかも最低限。
自賠責保険と任意保険の違いを表にしました。
▼自賠責保険と任意保険の違い
自賠責保険 | 自動車保険(任意保険) | |
加入方法 | 強制 | 任意 |
相手のケガ、死亡 | △ 傷害120万円まで 後遺障害4000万円まで 死亡3000万円まで |
〇 (対人賠償保険) |
相手の車、モノ | × | 〇 (対物賠償保険) |
自分のケガ | × | 〇 (人身傷害保険、搭乗者傷害保険) |
自分の車 | × | 〇 (車両保険) |
オプション | × | 〇 (ロードサービス、弁護士費用) |
表にもあるように、自賠責保険は「相手のケガ、死亡」でしか払われません。
例えば
・さらに、自分の車も事故で壊れてしまった
こんな例も自賠責保険では、全く補償されないんです。自賠責保険は、あくまでも被害者の生命保護が目的。自分のケガや壊したモノには1円もでないんです。
さらに補償も最低限
被害者1名あたり死亡で3000万円、後遺症で4000万円、ケガは120万円が限度額です。なので、さきほど紹介した高額賠償例では、自賠責で賄いきれない可能性があります。
さらに4,000万円が支給されるのは「介護を要する後遺障害」のうち、「常時介護を要する」場合のみという限られたケースですので、自賠責も必ずしもでるとは限りません。
そのため、任意保険で足りない部分を補う必要があります。
自動車保険は対人、対物無制限がルール
任意保険では表でもまとめたように、以下のような補償ができます。
【1】他人への賠償
・他人の損害や財物に対する補償の保険(対人賠償保険・対物賠償保険)
【2】ご自身への補償
・運転者、同乗者に対する補償の保険(人身傷害保険・搭乗者傷害保険)
・自分の車に対する補償の保険(車両保険)
自賠責保険は、最低限の被害者救済しかできない補償なので、相手への慰謝料やご自身や家族のための補償をしっかりと準備しておきましょう。
賠償金額から考えても他人の補償である対人、対物は無制限でかけるは鉄則!
ぜひ保険に加入される際にはご注意くださいね(ケチってはダメ)
交通事故はいつどこでどんな事故が起こるかはわからない。
だからこそ保険料を払い続けるとしても、もしもの事態のために支払い続けることは決して無駄ではないですし、日々の生活を守るためのリスク対策と思って、必ずご加入くださいね。
一人でも新しい気づきがあったのであれば嬉しいです!
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